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夢で会えたって云ってた

帰省中、かつてお世話になったかたのお宅にお邪魔し、
お線香をあげてきました。

春を待たずに亡くなった、その近所のおじさんのお宅では、
今は顔をくしゃくしゃさせて笑うおばさんと、物静かな息子さんがふたりで住んでいます。

回覧板を回すついで、という口実だったため、急な訪問でしたが、
快く中に入れていただきました。

おばさんは、
何とか、前向きに考えるようにしている。
じいさん(おじさんのこと)の兄弟の中では一番長生きだったんだから、感謝してる。
居ても居なくても変わらないと思ってたけど、居ないとすごくさみしい。
ということを話し、涙ぐんでいました。

わたしはただ話しを聴いて、
うなずいて、
おばさんの背中を撫でていました。

帰り際、来てくれてありがとう、ありがとう、と何度も云ってくださいました。


翌日、おばさんが実家に来ました。びっくりするような笑顔でした。

何でも、昨晩の夢の中に、おじさんが出てきて、
そんなに泣くもんじゃない、と叱ってくれたそうです。

本当にうれしそうな顔を見て、すごく切なくなりました。

何十年も一緒に暮らしてなお、
夢でも会いたい、会えてうれしいと思える間柄というのは、
めったにないものだと思います。

そんな夫婦でも、一瞬で引き離されてしまうのですね。


あと、印象的だったこととして、
亡くなったときのおじさんの話しをしていた、おばさんの様子があります。
涙ぐんではいたものの、静かで、無感情な話しかただったように思います。

真実を話すとき、あまりにもそれが大きすぎるとき、
感嘆符や疑問符の入り込む、隙間はないのですね。




| 雑記 | 21:33 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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